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「暑さ負けや高温疲れの予防法」【獣医師 小林先生のコラム】vol.8

【獣医師 小林先生のコラム】vol.8

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ケーキ開発の際に食材や犬猫にとっての栄養等でアドバイスを頂きました、モノカどうぶつ病院 院長 小林先生のご協力のもと、大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康についてのコラムを定期的にメールマガジンとして配信いたします。ワンちゃん、猫ちゃんの健康管理の一助にしていただければ幸いです。

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https://www.monoca.jp/

「暑さ負け」や「高温疲れ」の予防法

今回はワンちゃん、猫ちゃんの体に負担を与えない室温管理、「暑さ負け、高温疲れ」を予防する室温管理の方法を解説いたします。

 

◆ 早めの対処を

暑さ負けや高温疲れは、気温が上昇した日の暑さによるだるさなどが回復しないまま、また数日後に暑さにみまわれ、それを繰り返すことでじわじわと体への負担が蓄積していくことが原因だろうと思っています。

 

一度調子を崩すと意外と長患いすることもあるので、早めの室温管理を心がけて予防することが大切です。

 

真夏の時期と違って常時エアコンを利用する必要はないので、暑くなる時間の少し前からタイマーなどをセットしていく、暑さ寒さをしのげる逃げ場を作っておく、水を多めに用意する、カーテンを半分しめておくなどの工夫も有効です。

 

エアコンが苦手な子の場合、涼しい部屋から空気が入りこむようサーキュレーターなどを利用するのも良いでしょう。

 

ちなみに窓を開けて風通しをよくしておいたから大丈夫という飼い主さんもいますが、外気温がそもそも高い日に窓を開けておいても暑い空気が入り込むだけであり、それでも体表に汗腺がある人間は風が当たれば気化熱により多少涼しく感じますが、肉球部分にしか汗腺がない犬猫は、体に風が当たっても全く涼しさを感じません。

 

動物の被毛や皮膚が濡れていたうえで風を当てれば体温を下げられますが、常に濡らしているわけにはいかないので、必ず室温の管理をしましょう。

エアコンの設定温度は冷やしすぎる必要はなく、冷房で27~28℃程度で充分です。高齢の子は寒がる傾向にあるので暖を取れる毛布なども置いておくか、日が当たらず室温が上昇しづらいお部屋で留守番させるなど、適宜工夫をしてください。

 

また、ワンちゃんのお散歩時間もそろそろ気にしないといけなくなってきました。ワンちゃんたちは人間よりも地面に近いところを歩いているので、太陽だけでなくアスファルトからの照り返しによる熱も受けています。

 

被毛の黒い子は光を集め熱がこもりやすく熱中症のリスクも高いですので、お散歩時間を涼しい時間にし、出かける前に飼い主さんが手でアスファルトの温度を確認する、日陰を歩く、飲み水を持っていくなどの対策をお勧めします。

 

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