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「冬じたく 実践編」【獣医師 小林先生のコラム】vol.20

【獣医師 小林先生のコラム】vol.20

 

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ケーキ開発の際に食材や犬猫にとっての栄養等でアドバイスを頂きました、モノカどうぶつ病院 院長 小林先生のご協力のもと、大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康についてのコラムを定期的にメールマガジンとして配信いたします。ワンちゃん、猫ちゃんの健康管理の一助にしていただければ幸いです。

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https://www.monoca.jp/

【冬じたく 実践編】

 

◆冬毛のケアをしましょう

犬種、猫種によってはこれから徐々にアンダーコートが増え冬毛になっていく季節です。短毛種であっても冬には被毛の量が多くなります。

 

例え室内飼いでも日照時間や気圧などにより季節の影響を受けてきちんと冬毛になります。

 

時々、ブラッシングはどれくらいすればいいの?という質問をいただきますが、できればできるほど良いというのが正直なところです。

 

特に猫は自分でグルーミングをする動物なので、被毛を多く体内に取り込んでしまうと毛球症による嘔吐や慢性胃炎、便秘や下痢、食物の通過障害など腸の疾患の原因となります。

 

嘔吐を繰り返すことで慢性胃炎や食道炎、膵炎などを発症することも知られています(なので毛玉を吐かせるために猫草を与えることは推奨されていません)。

 

したがってできるだけ口から被毛を取り込まないこと、取り込んでしまった被毛はスムーズに腸へ流れて行くよう、善玉菌製剤や水分、油分、食物繊維などを利用したサプリやフードを利用することが望ましいです。

 

犬ではそういったことはあまり知られていませんが、毛玉を放置しているとその下の皮膚にムレが生じて皮膚炎などを起こすこともあります。

 

ブラッシングはスリッガーなどで表面だけをサラサラっとやる方もいますが、スリッガーは最後の仕上げに使い、最初はコームなどを利用して根元から丁寧にほどいてあげてください。

 

毛玉ができた部位は皮膚を切らないようハサミで切るか、ほぐす場合にはいきなりコームを通すのではなく、毛がひっぱられたりつっぱって痛い思いをさせないよう、片方の手で根元をしっかり保持し、毛先から徐々にコームでといてあげてください。

 

あまり無理をするとトラウマになりブラッシングを嫌うようになってしまいます。難しいなと思った時にはトリミングサロンや動物病院を頼るのも良いでしょう。

 

なお、スリッガーやコームは必ず使用後は煮沸消毒をするなどして衛生的に保ちましょう。

 

◆寒い時のお散歩について

冬のお散歩は暖かい室内から急に寒い外へ出ることになります。

 

たまに、犬はもともと毛皮を着ているようなものだからと寒さにあまり気を遣わない方もいますが、例えば人も室内で暖かい服をきていてそれに慣れていると外に出たときには寒いと感じるように、犬もそれまで過ごしていた場所との温度差に気を付ける必要があります。

 

特に高齢のワンちゃん、短毛種のワンちゃん、心臓病などの持病のあるワンちゃんはお散歩に出かけるときには1枚上着を着せて行ってあげてください。

 

あまりにも嫌がるようならこの限りではないですが、動物でもヒートショックによる心不全を起こすことがありますので、洋服を嫌がる場合には太陽が十分に昇って暖かい時間にお散歩をするなどの工夫をしてあげてください。

◆寒暖差アレルギーに注意

暖かいところから急に寒いところへ行ったり、またその逆も、急な温度変化によって急にくしゃみや鼻水などを連発することがあります。

 

これは寒暖差アレルギーなどと呼ばれますが、正式名称は血管運動性鼻炎といって自律神経の乱れによるものです。アレルギーという俗称がついていますが正確にはアレルギー反応ではありません。

 

似ているものにモーニングアタックと呼ばれるものがあり、やはり自律神経系の乱れによって朝起きたら急にくしゃみや鼻水が止まらないという症状です。

 

自律神経は交感神経と副交感神経がそれぞれ拮抗的に働いて、さまざまな体の機構を調節しています。

 

興奮と鎮静、活性化(促進)抑制など正反対の作用であるため、その調節が上手くいかなくなったときに体の機構に混乱が生じて色々な影響がでます。

 

寝ている時は副交感神経が強く働き、起きている時には副交感神経がはたらいていますが、起床時にはそのバランスが徐々に移行していく時間なので乱れやすいというのがモーニングアタックが起こる理由です。

 

モーニングアタックはもともと花粉症やアレルギー性鼻炎などを患っている方に見られやすいため花粉症の時期などに悪化することも知られていますが、モーニングアタックそのものはアレルギー症状ではなく前述したように自律神経の乱れです。

 

寒暖差アレルギーもモーニングアタックも、どちらも一定時間を過ぎると治まることがほとんどですが、まれに1日以上続くこともあります。

 

風邪やアレルギーとの区別は難しいため、症状が激しい場合にはアレルギーや風邪の治療薬を使用をすることもあります。

 

寒暖差アレルギーの予防には前述した上着を1枚はおってお散歩に行くと効果があることも。人ならさらにマスクをして冷気の取り込みを避けると良いと言われていますが動物ではなかなかそうもいきませんね。

 

遠めの部屋の窓を開けて少し冷気を取り込んでからお出かけするのも良いかもしれません。

 

モーニングアタックは人なら朝の目覚めの時にダラダラとお布団の中でしばらく過ごすほうが良いそう。急に飛び起きて活発に活動するとまだ交感神経が上手に働けないからだそうです。

 

ペットの場合は飼い主さんに合わせて起きることも多いですが、できるだけ朝の時間に余裕をもって、一緒にのんびり起床できると良いですね。

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