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「災害への準備」【獣医師 小林先生のコラム】vol.25

【獣医師 小林先生のコラム】vol.25

 

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ケーキ開発の際に食材や犬猫にとっての栄養等でアドバイスを頂きました、モノカどうぶつ病院 院長 小林先生のご協力のもと、大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康についてのコラムを定期的にメールマガジンとして配信いたします。ワンちゃん、猫ちゃんの健康管理の一助にしていただければ幸いです。

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2月のコラム

2023年は年明けに地震や飛行機事故など悲しいニュースが続きました。そこで2月はペットと暮らす飼い主さんにとっての災害時の備えについて考えてみようと思います。

 

「災害への準備」

地震に限らず台風や雪などによる災害はいつ起きるかわかりません。また、停電などは災害がなくても突如起こることもあります。

津波、洪水などの恐れがある場所、土砂崩れ、孤立地域になる可能性がある場所など、お住まいによってさまざまです。

実際に災害にあってみないと想像つかない状況もあるかもしれませんが、関東では東日本大震災の記憶もまだ新しく、当時の経験も踏まえて今考えられるペットのための事前準備についていくつか挙げてみようと思います。

※ ここでは特にペットのためにあると便利なものをあげています。懐中電灯、軍手、手動充電器などさまざまな人用グッズについては割愛しておりますのでご了承ください。

 

 

◆飲み水

水は命をつなぐためには食べ物よりも重要です。

基本的には人と同じペットボトルの水で良いですが、海外の硬水系のものはミネラル成分が多く尿結石などのリスクとなるため、必ず日本の軟水を選びましょう。期限などを確認しつつ交換しても良いですが、1本使ったら1本補充などとするのが良いようです。

◆食べ物

ご自身のペットがいつも決まったものを食べている場合、災害時に継続して給餌することが難しくなることもあります。特にアレルギーや病気のための療法食を食べていると災害時には手に入らないなどの可能性もあります。

緊急時には選り好みをしていられないという意見もありますが、それでもできるだけベストなものを食べさせてあげたいという方も多いでしょう。

私たち人間のための災害用の食料品は、緊急用のレトルト食品や水だけでもどせる食品など、普段は利用しないものが多いのでそれぞれ期限が来る前に入れ替えすると良いと言われています。

しかしながらペットの場合は普段から利用しているフードを用意しておけばよいので、保管の効くもの(ドライフード、缶詰など)は少し多めにストックしておき、例えばドライフードなら最低でも1~2袋は必ず未開封のものを保管しておいて、その1袋を開けたら新たに在庫を用意するなどが良いでしょう。

災害の期間は誰にもわからないのでどれくらい在庫を置いておくかについては、ご自身のペットの大きさ、頭数などにより、飼い主さんがそれぞれシミュレーションして1週間分くらいは確保しておいてください。

 

◆お薬

持病がありお薬を内服している子の場合、1~2日飲まなくても問題ないお薬もありますが、1日も欠かさず飲むことが必要なお薬もあります。災害時にはあらゆるものが手に入りにくくなることが多いので、大切なお薬は不足することがないよう余裕をもってストックしておいてください。ただし分割が必要な錠剤などは割ってしまうと空気にさらされ劣化が始まります。ご自身のペットのお薬がどれくらいの期間ストックしておけるかについては、かかりつけの動物病院にご相談ください。

 

◆食器

後述しますが紙皿は耐久性が低いので、プラスチック製あるいはアルミ製の深皿が1枚でもあると便利です。缶詰などウェット製品をあげる場合はスプーンなどのカトラリーの用意も必要ですが、コンビニなどでもらったプラ製のスプーンを保管しておくのも良いでしょう。

 

◆キャリー

災害時には自宅にいられなくなることもあるかもしれません。地震などではペットを連れていったん外へ避難することが必要になるかもしれません。

猫用あるいは超小型犬用のプラスチック製キャリーは、あまり丈夫ではないこととドーム型のものは重ねられないというデメリットがあるものの、移動の際には運び出しく便利です。できれば横扉と上扉の両使いができるものが良いかと思います。

災害時はさまざまな音がしたり、慣れていない環境に置かれます。猫は恐怖のあまり普段は考えられない力で暴れてロックを壊し外に飛び出してしまうこともあるため、キャリーと一緒に洗濯ネットも用意しておきましょう。

バリケンやクレートと呼ばれる飛行機旅行などで利用されるハードタイプのものは、ある程度重い物を上に重ねても凹んだり壊れたりしづらく、バリケン同士も重ねられるようになっています。

大きさによってはトイレなども入れられ、小型犬ならそのまま中である程度の時間過ごせるサイズもあります。

犬の場合はできるだけ中で立ち上れる高さのものが理想的ですが、あくまでも移動用の短時間ということであれば体にぴったりサイズでも構いません。

 

◆組み立てケージ

キャリーはペットを緊急的に連れ出すにはとても使いやすいですが、残念ながら長時間過ごすには向いていないためケージは必ず用意しましょう。

東日本大震災でも問題になり未だ解決には程遠いですが、ペットがいると避難所には入れないことも想定され、その場合にはどこかで過ごさせられる環境を用意する必要があります。

もし自宅が使えても破損したガラスなどが散乱していたりなど、室内をフリーにするのは危ないかもしれません。

そしてたとえ避難所に同行できても、必ずケージに入れておくことが義務付けられているところがほとんどです。

災害の規模によって、自宅で過ごすのか避難所へ行くのか、あるいは車中泊などが必要になるか、それぞれの自治体や家庭事情によって異なりますが、長期化する可能性も考えてケージは必ず用意しておきたいところです。適切な大きさはペットが落ち着けるベッドとトイレが置けるスペースを確保できるくらいが理想的です。

ケージの種類も色々ありますが、動物病院や保護施設などで利用される折り畳みケージが最も便利で、保管しやすく組み立てるときにもただ展開するだけで済みます。

底にキャスターが付いているものは地震などの場合は余震が来た時に動いてしまったり、組み立ての際にクリップ(留め具)を使うタイプだと、時間が勝負という時に組み立てに手間取ってしまうこともあるためあまりお勧めできません。

災害時、急にケージに入ることになると不安になってずっと鳴いてしまう子もいます。普段からリビングなどに置いておき、オヤツやご褒美をケージ内で与えるようにしたりなど、安心できる場所だということを教えておいてあげると良いと思います。

 

◆扉ロックのためのグッズ

キャリーやケージからペットが脱走しないような対策も必要です。

キャリーケースの蓋が開かないようにするための布テープ、バリケンやクレート、組み立てケージなどの扉の場合には、登山用のカラビナやナスカンが利用できます。

これらはキーロック式のものもあり丈夫なのですが、緊急事態にペットを逃がす必要があった場合にはすぐに開けられないというデメリットもあります。

丈夫なものを選びたいのですが開けるときには短時間で済むように、カギや暗証番号が必要なものは避け、普段から開け方に慣れておくなどの備えが必要です。

 

◆ペットシーツ&黒いビニル袋

排泄物を入れるビニル袋やペットシーツは多めに用意しておきましょう。できれば中が見えないように黒いビニル袋があると良いでしょう(100均でも売っています)。

人の災害用トイレはとても良い製品がたくさんありますが、場所さえ確保できれば人もいざという時にはペットシーツを利用してしまえば良いのです。災害用にはできるだけ吸収力のある厚手タイプを用意しておくことをお勧めします。

災害時はすぐにゴミを捨てられないことも多いので、汚物や使用済ペットシーツを入れたビニル袋をさらにまとめる袋があるとなお良いかと思います。その袋の中にはアルミホイルを丸めた物をいくつか入れておくと脱臭効果も期待できます。

 

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