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「日帰りVS宿泊の際の注意事項」【獣医師 小林先生のコラム】vol.16

【獣医師 小林先生のコラム】vol.16

 

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ケーキ開発の際に食材や犬猫にとっての栄養等でアドバイスを頂きました、モノカどうぶつ病院 院長 小林先生のご協力のもと、大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康についてのコラムを定期的にメールマガジンとして配信いたします。ワンちゃん、猫ちゃんの健康管理の一助にしていただければ幸いです。

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https://www.monoca.jp/

 

気候も過ごしやすくなって来て、ワンちゃんとのお出かけも楽しい季節がやってきました。今回は日帰り旅行、宿泊を伴う際の注意事項をご紹介します。

 

◆日帰り旅行も油断せず

★必ずトラブルありきの計画を

例え日帰りでも急な天候の変化や交通機関のトラブルなどで、予定通りに帰宅できないかもしれません。万が一に備えいつものフードを1~2回分、水入れ、持病がある子は常用のお薬などを必ず持っていくようにしましょう。

 

★お留守番の場合も万が一を必ず考えて!

ワンちゃん、猫ちゃんが家でお留守番する場合、日帰りだと「すぐ帰るから」とあまり準備をせずにお出かけすることも多いようです。でもアクシデントとは急なもの。万が一の時のためにフードや水は多めに置いておいたり、エアコン管理をしていく、近所の人や親戚にもしもの時のお世話を頼む…などの対策をしていきましょう。

 

◆宿泊を伴う旅行は事前の下調べを

実家に帰省する、別荘に連れて行くなどの場合は不安は少ないですが、近年ではペットと泊まれるホテルを利用する方も多く見られます。

 

★事前に宿泊条件やホテルの環境を確認しておく

行ってみたら思っていたのと違った、ペットとは別室だったなどのトラブルもありがちです。また、利用に混合ワクチンやノミ・マダニ予防などを事前に条件としているところがほとんどですが、混合ワクチンの種類について指定があるホテルもあるようなので事前に確認したほうが安心です。

色々な縛りがあると面倒だな…と思うかもしれませんが、逆に縛りのないところは管理が杜撰だったりすることもあるので、厳しすぎるくらいのところのほうが良いという認識をもっていただければと思います。

★自分のペットが宿泊に向いているかを見極める

もともとたくさんの人やワンちゃんが苦手な子もいます。そういった他人が苦手な子を飼い主さんの都合で連れまわしてしまっているケースもなくはありません。ペットの性格などをしっかり把握し、本当に楽しんでもらえるかどうか見極めてから旅行に連れて行くかどうかを決めましょう。

 

◆一緒に出掛けられない場合は?

★ペットホテルの利用

もっとも多いお留守番方法かと思いますが、動物病院やペットホテル専用施設でお預かりをしてもらう場合、もし初めて利用するなら事前の顔合わせを必ずしましょう。また、持ち込みOKのものNGのものなどを確認したり、管理体制などを聞いたりなど、ご自身のワンちゃんに合っている施設を選びましょう。最近では、時間限定でお泊りの様子をWebカメラでみさせてくれるサービスもあるようです。なお、ドッグラン完備などの施設の利用の際は、他のワンちゃんと一緒に利用するのか、単独で遊ばせてもらえるのかどうかなどもチェックポイントです。

 

★ペットシッターの利用

猫ちゃんの飼い主さんでのご利用が増えています。個人または数人の小さな会社で営んでいるシッターさんが多く、人気のシッターさんは予約の空きがなかなかないことも。ですが猫にとっては外泊のストレスに比べると断然シッターさんの利用がお勧めです。事前の顔合わせなどもあるため相性を見ることもできます。シッターさんの利用の場合にも混合ワクチンなどが条件になっていることが多いです。ペットシッターさんを利用する場合の最大の壁は、鍵を預け他人が家に入るということを許容できるかどうかです。どなたかのご紹介であれば良いのですが、初めての利用の場合はペットショップさんやトリミングサロンさん、動物病院さんなどで紹介してくれるケースもあるので相談してみてください。

 

★自宅でのお留守番(自動給餌器などの利用)

近年はとても優秀な自動給餌器もあり利用される方も増えています。ご自身のペットの性格や性質に合わせて給餌器を選ぶ必要があり、例えばものすごくワンパクで力の強いワンちゃんは給餌器を壊してしまい、その日以降のご飯が食べられない可能性があるので、必ずご自身が見ていられる時間にお試し利用をしてください。

お水は常に清潔なものを用意したいところですが、新鮮なお水の自動給餌器というものはなく、フィルターが付いているとはいえ循環式のものはタンクにためた水を使いつづけるのであまり長く利用できません。

お水についてはたくさんのウォーターボウルを数か所に用意していったり、チョロチョロと蛇口から水を出しておくなどの方法しかないため、どんなに自動給餌器が優秀でも無人のお留守番はお水の観点から最大3日くらいと言われています。

温度管理については24時間エアコン管理をしていくのはもちろんですが、万が一停電などのことも考えなければならず、近所の人やご親戚などに協力してもらえればそれに越したことはありません。

閉じ込めトラブルもあるので、多頭飼育をしている方はお出かけの際に全頭の点呼をしたげてください。

家の中の様子が気になるので旅先から確認したいと言う場合は、インターネット環境が整っていればWebカメラを設置することもお勧めです。Webカメラには相手の音声のみ聴こえるタイプと、こちらから声がけできるタイプなど色々あります。スマホアプリで簡単に見られるものがほとんどでリーズナブルな価格のものも増えてきましたが、故障も多いので普段からこまめにチェックするのが良いようです。

 

◆最後に…

持病がある子や高齢の子は、あまり慣れない環境はストレスになるため旅行などへ連れて行くのは控えてあげて下さい。また、不安などから病状が悪化するような病気もあるので長時間のお留守番もできれば避けてあげたいところです(普段から慣れている子は構いません)。

どうしてもお留守にしなければならない場合はペットシッターさんの利用がおすすめですが、シッターさんによっては持病がある子やお薬の投薬がある子の受け入れを行っていないこともあります。

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