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ケーキ開発の際に食材や犬猫にとっての栄養等でアドバイスを頂きました、モノカどうぶつ病院 院長 小林先生のご協力のもと、大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康についてのコラムを定期的にメールマガジンとして配信いたします。ワンちゃん、猫ちゃんの健康管理の一助にしていただければ幸いです。
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2月のコラムでは災害時の備えや注意事項について紹介しました。長期休暇を利用してペットとともにご実家に帰省する方、あるいは家族とともにペットを連れて旅行に行く方、旅行に行きたいけれどペットがいるから難しいなと思っている方もいらっしゃると思います。
そこで3月、4月のコラムでは旅行とペットと題して、同行する場合とお留守番させる場合に分けて対応や注意点をご紹介しようと思います。
メリット:家族とともにいられる。
常に目の前で様子を把握できる。
楽しい思い出が作れる。
デメリット:ペットにとってストレスになる可能性がある。
急な体調不良の時に旅先だと対応が不十分になる可能性がある。
行ける場所に制限がある。
感染症などのリスクがある。
猫は向いていない。
まず家族と一緒にペットも連れて旅行に行こうと考えた場合、ペットの宿泊ができるホテルを探しますよね。チェックポイントとしては宿泊のための条件。条件が厳しいほうがしっかり管理されているホテルであると思われます。最低でもワクチン接種証明書(または抗体陽性証明書)の提出や、ノミ・マダニなど外部寄生虫の予防について記載があるホテルを選びましょう。
なお、ワクチンの有効期限が切れていたり抗体が陰性の場合、旅行の2週間前までにワクチン接種を済ませてください。ワクチンの効果が得られるために必要な期間であると同時に、ワクチン接種後は体調を崩しやすいため旅行が負担になることもあります。したがってワクチン接種が必要な場合、できるだけ時間に余裕をもって済ませるようにしましょう。
ペットとともにお部屋に入れるのかどうかも必ずチェックしてください。ペットだけ別室というホテルもあるかもしれません。
お部屋が清潔かどうかも重要なポイントです。犬の臭覚は人間の数千~数万倍、特定の臭気については100万倍の能力があると言われています。ペットが宿泊できるホテルは自分たちの前にも誰かが利用しており、人がわからなくても犬は排泄物の臭いを感じている可能性もあります。床材に何を使用しているか、清掃がきちんと徹底されているかどうかなど、ホームページなどで説明してくれているホテルは誠実さを感じます。
宿泊施設で過ごす際に、ご自身のワンちゃんが吠えずにおとなしく過ごすことができても、他の方のワンちゃんが夜な夜な吠えているという可能性もあります。防音設備がどうなのか、口コミなどで確認しておけると良いかと思います。
フードはもちろんフードボウルなど使い慣れたお皿や、持病がありお薬を利用している場合にはお薬も忘れずに準備しましょう。ペットシーツや使い慣れているトイレもあればより安心です。旅先では何があるかわからないので、必ず数日分多めに持参することをおすすめします。
もし飲料水も持参する場合、ワンちゃん用の水は軟水を使用してください。海外製の硬水にはカルシウムやマグネシウムが多く含まれており、膀胱結石などの原因になる可能性があります。また、人も含め硬水は腎臓に負担になることもあるので高齢犬の場合は控えましょう。
車で移動する方で酔い止めが必要なワンちゃんは事前に動物病院で処方してもらいましょう。「えっ、ペットにも酔い止めあるの?」という方もいらっしゃるかもしれませんね。乗り物に乗る1時間前に飲ませて、8時間くらい効果が持続するものが一般的です。通常は1日1回までが限度なので、長距離を移動する場合には心もとないかもしれませんが、車が苦手な子は使ってあげた方が良いでしょう。また、SAなどで途中休憩させるとリフレッシュになります。
ホテルやお部屋内ではフリーにできるとしても、念のためキャリーやバリケンは用意しましょう。旅行中は何が起きるか分かりません。車なら折り畳みケージがあるとなお良いと思います。
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