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【春のお出かけ、ここに注意! お散歩編】【獣医師 小林先生のコラム】vol.53

【獣医師 小林先生のコラム】vol.53

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ケーキ開発の際に食材や犬猫にとっての栄養等でアドバイスを頂きました、モノカどうぶつ病院 院長 小林先生のご協力のもと、大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康についてのコラムを定期的にメールマガジンとして配信いたします。ワンちゃん、猫ちゃんの健康管理の一助にしていただければ幸いです。

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そろそろ桜の季節ですね。ワンちゃんと一緒にお花見に出かける方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、春のお散歩や行楽シーズンのお出かけ時に注意してほしいことをご紹介。過去にも特集していますが、季節がら大切なリマインドとしてご一読いただければと思います。

 

【春のお出かけ、ここに注意! お散歩編】

◆ 花粉が多い時間のお散歩は避けよう!

気温が上がり始め、暖かくなってくるとお出かけ気分になりますね。冬は寒い時間をさけて少し暖かくなるお昼前後にお散歩をしていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

春ももちろんお昼前後はとても暖かいのですが、ご存知の通り春は花粉症の季節です。

人と同じようにワンちゃんにも花粉症があり、アレルギー疾患はどんな子でも発症リスクがあります。犬猫の花粉症は、人のような鼻水やくしゃみはそれほど見られず、眼の痒み、皮膚の痒みなどの症状が目立ちます。

アトピー(アレルゲンを特定できないアレルギー疾患)やアレルギー(人ではアレルゲンを特定できることが多い)は、持って生まれた体質(アレルゲンを許容できる体のキャパシティ)と免疫力(年齢、持病、ストレスや、その日の体調も関係する)によって発症することがわかってきています。

一度にたくさんのアレルゲンにさらされることも発症リスクとなるので、花粉が非常に多い日にはこれまで花粉症とは無縁だった人が発症してしまう可能性があり、これはワンちゃんも人も同じです。

花粉が一番飛散する時間はお昼の12時~14時頃といわれているので、お天気番組で花粉についての情報をチェックしつつ、お散歩はできるだけ花粉が少ない早朝&夜の時間を選びましょう。

◆ 風が強い日のお散歩は控えよう!

春は何かと風が吹きがちな季節です。花粉を避けるためにお昼前後のお散歩はNGとお伝えしましたが、風が強い日には花粉だけでなく砂粒やさまざまなホコリなどが飛び交うことになります。

ワンちゃんたちは人間よりも低い位置を歩いており、地面からの吹き上がりによって色々な粒子が眼に入りやすい状態です。

この季節、お散歩から帰ったら眼が赤い、眼を痒がるなどのトラブルで来院される方も多くなるため、風の強い日のお散歩は控えるか、帰宅後に眼専用の洗浄液でワンちゃんの眼を洗ってあげましょう。

洗浄液のお勧めは、動物の眼科専門医さんも使用しているオフテクスのアイリンスという製品。

うるおい成分により洗浄だけでなく角膜の保湿もできます。1本1本使いきりで防腐剤が入っていないので衛生的にも安心です。

◆ 道端の草は食べさせない!

暖かくなると道路わきや公園などの草がどんどん成長してきます。これらの草を食べてしまう子も少なくないと思います。

胃がムカムカしていると本能的に草を食べるのだという説が一般化しているものの、実は犬や猫が草を食べる理由はまだよくわかっていません。ですが理由はともかく食べると吐くことが多いのは事実です。

「吐く」ことで体の中では胃や腸の収縮が起こっており、強い収縮、繰り返しの収縮により、消化液が逆流して胃炎や食道炎を起こしたり、十二指腸の消化液や腸内細菌が胆管と膵管から胆嚢や膵臓に入り込んで、胆管・胆嚢炎や膵炎などを起こす原因となります。

特に猫は胆管と膵管が十二指腸の同じ部位に開口しているので、逆流がおきると胆管炎と膵炎が同時に起こりやすいことが知られています。さらに胃炎、胆管炎、膵炎の3つを発症する「三臓器炎」というのも有名で、かなり重とくな状況になるため、とにかく吐かせないことが大事です(毛玉などはブラッシングで予防しながら、取り込んだ被毛はスムーズに便に流すことが大事)。

また、この季節は急激に草が伸び始めるため、除草剤をまくご家庭もあります。

除草剤には土壌処理タイプと葉処理タイプがありますが、特に葉処理タイプを施したばかりの草をペットが食べると中毒症状が出ることがあります。

農作物に使う場合、芽が生える前の土壌に使用したり作物に薬剤がかからないようにしますし、ペットに安全なタイプの除草剤もありますが、一般家庭や公園などではどんな除草剤がいつ使われているかわかりません。

除草剤によっては長く残留するタイプもありますので、自宅以外で生えている草をペットが食べることは非常に危険だということを知ってください。

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