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ケーキ開発の際に食材や犬猫にとっての栄養等でアドバイスを頂きました、モノカどうぶつ病院 院長 小林先生のご協力のもと、大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康についてのコラムを定期的にメールマガジンとして配信いたします。ワンちゃん、猫ちゃんの健康管理の一助にしていただければ幸いです。
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梅雨から夏へ、急なにわか雨やゲリラ豪雨、雷などもみられる季節ですが、今回はこんな季節になりやすい病気についていくつかご紹介します。
この季節になりやすい病気の代表格と言っても過言ではないのが急性胃腸炎です。主な症状は嘔吐や下痢で、元気や食欲が低下することもあります。
胃腸炎の原因は感染性(ウイルス・細菌・寄生虫)と非感染性(ストレス・食べ過ぎ・脂質過多・冷えetc.)に分けられますが、この中で季節性の急性胃腸炎が深くかかわっているのは恐らくストレス性の胃腸炎と思われます。
ストレスというのは精神的なものばかりではなく、環境や外的要因もストレスになり得るため、例えば雷がものすごく苦手な子は精神的ストレスを感じ、急激な気圧の変化は自律神経系を乱し、胃腸の機能を低下させる環境ストレスとなります。
胃腸の機能が低下すると腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌が優位になることで下痢が生じます。

では嘔吐はどうしてみられるのでしょうか。
嘔吐は延髄にある嘔吐中枢が刺激され、自律神経系や体性神経系を含む末梢神経を介して胃腸の強い収縮が起こることで生じます。
嘔吐中枢は強い不安や恐怖、過度の緊張、不快なもの、音や臭い、味などのほか、脳圧の上昇などで刺激されます。
例えばものすごく苦手な食べ物を口に入れた時に思わず吐き気を催すような時も嘔吐中枢が働いています。
恐怖や緊張で交感神経が優位になると血圧を上昇させ脳圧があがりますし、急激に気圧が上下するとそれも脳圧に影響を与えるので嘔吐中枢が刺激され嘔吐が生じます。
肉体的、精神的に慢性的なストレスを感じ続けていると免疫力が低下し、腸内細菌のバランスが崩れることも胃腸炎の一因になり得ます。

このように嘔吐や下痢の原因になり得ることは多岐にわたり、季節性の急性胃腸炎はほとんどが原因を明らかにできませんが、例えば食中毒や感染性の胃腸炎とは異なりそれほど重篤にはならないので、たいていは食餌を控えてお腹を休めたり、整腸剤や下痢止めなどを使用することで数日以内に治ります。
お腹を休める(絶食をする)期間は半日から1日くらいです。軽いものはそれだけで治りますが、長引くものはお薬の力が必要だったり、別の病気の可能性もあります。
下痢よりも嘔吐のほうが水分も食餌もとれず長引くと衰弱してしまうので、2日以上つづく嘔吐・下痢は、できるだけ早めに動物病院を受診しましょう。
昔は冬の病気という印象が強かったですが、寒暖差に身体が追い付かなかったり、冷房を使いだして冷えが生じることで、夏でも膀胱炎が散見されるようになりました。特に猫やシニア犬などではその傾向が強いです。
この季節の膀胱炎は突発的でいきなり血尿や少量の尿を何度も排泄する頻尿がみられることも少なくなく、環境ストレスによる免疫力の低下が一つの要因となっていると思われます。

胃腸炎と同様に、季節性の膀胱炎はたいていが治療によりすぐ改善します。
膀胱炎には細菌感染がかかわっていることが多いため、本来であればどんな菌がいるのか、どんな薬が効くのか検査すべきですが、たいていは検査結果が出る前に経験に基づいて使用した抗生物質で治ってしまいます。
ですが繰り返したり長引く場合には漫然と薬を使用するのは望ましくなく、基礎疾患が隠れている可能性もあるので血尿や頻尿がみられたら必ず動物病院を受診しましょう。
なお、若い猫の膀胱炎は尿石症が原因であることが非常に多いです。尿石症の場合には食餌療法を徹底すれば医者いらずになることも期待できますので、まずはかかりつけ医に相談しましょう。
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