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ケーキ開発の際に食材や犬猫にとっての栄養等でアドバイスを頂きました、モノカどうぶつ病院 院長 小林先生のご協力のもと、大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康についてのコラムを定期的にメールマガジンとして配信いたします。ワンちゃん、猫ちゃんの健康管理の一助にしていただければ幸いです。
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さて、前回まで犬と猫の歯についての記事をお送りしましたが、今回は飼い主さんが時々気にするペットの口臭についてのお話です。
口臭は口の中の臭いですが、呼気を口臭と感じるケースも少なくありません。ここでは呼気臭も口臭のひとつとして、さまざまな原因についてご紹介します。
食後に歯に残る食べカスを歯垢と呼びます。口の中にもともと棲んでいる細菌が、歯垢を餌にして分解・発酵を行った結果、発酵臭=腐敗臭となり口臭の原因となります。

犬では歯垢を3日放置すると歯石になると言われています。歯石も細菌の温床となって歯肉の炎症や化膿の原因となり、これらの臭いも口臭の元になります。
猫(特に保護猫)の90%以上は、口内炎や結膜炎、鼻炎を起こすウイルスをもっていると言われており、子猫でも口内炎になっている子も少なくありません。

したがって猫は歯垢や歯石がほとんどなくても口臭を感じることがあります。
犬は雑食に近い肉食性動物、猫は完全肉食動物ですから、動物性タンパク質を多く含む食餌をしています。
動物性タンパク質が消化されると、腸内で分解されて生じる物質や吸収後の体液のpHの関係で、便や皮脂、汗、呼気などの臭いがきつくなります。

実際のところライオンの便は、草食動物である牛や象の便とは比べ物にならないくらいとても臭いですし、一時期人気が出たコツメカワウソも肉食動物なので、鼻が曲がりそうな体臭を放っています(笑)。
人間でもお肉をたくさん食べると次の日に皮脂や汗、呼気などがちょっと臭いますよね。
汗や呼気、尿などはもともと血液から作られます。口の粘膜にも血管があるので、血液の中の臭い成分は口臭にも影響します。
アルコールの採りすぎやニンニクを食べた後などに、汗や呼気が匂うことがありますが、血液に臭いのある有害物質が蓄積するような病気になると汗や口の臭いが変化することがあります。

例えば肝臓が悪くなった時、腎臓が悪くなった時には、体臭や口臭がアンモニアのような臭いになることがあります。この臭いは歯周病などで感じる臭いとは異なり、鼻にツンと刺激を感じるような臭いです。
また、糖尿病になって糖がうまく利用できなくなると、ケトン体と呼ばれる物質が血液中に溜まり、ケトン臭やアセトン臭と呼ばれる、これまた独特な臭いがします。
口臭の判別は難しいこともあるので、慣れない臭いを感じたら念のためかかりつけ医を受診しましょう。
ここまでは口臭についてのお話でしたが、最後に、小型犬に多く、歯周病が原因で発症する病気についてお話しておきます。
歯周病菌が血液に入ると、心臓の弁などに感染して炎症を起こしたり、免疫複合体(菌と抗体が合体したもの)となって絡みつくことがあり、僧帽弁閉鎖不全症などの弁膜症の原因となることが知られています。
歯磨きをすることは、口臭予防だけでなく歯周病菌の増殖を抑え、心臓弁膜症の予防にもなるということを知っておいてください。
歯磨きで大切なことは歯垢を除去することです。動物の場合、歯と歯がピッタリと接している部位は少ないですが、歯間や歯の凹み部分、歯と歯茎の境目に歯垢が付きやすい傾向があります。
できるだけ歯肉を傷つけないように、これらの部位の歯垢を歯ブラシや赤ちゃん用綿棒などで掻きとることが大事です。

歯磨きシートは先にブラシや綿棒などで歯垢を除去してから使わないと、歯垢を歯の隙間に埋めてしまうことになります(特に前歯)。
シートはもともと表面を磨くものなので、余裕があれば最後の仕上げに利用してください。
歯石になってしまったら歯磨きでは除去できません。また、歯が揺れている、歯肉に出血しやすい部位があるような場合も、自宅では無理をせず早めにかかりつけ医に相談しましょう。
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