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ケーキ開発の際に食材や犬猫にとっての栄養等でアドバイスを頂きました、モノカどうぶつ病院 院長 小林先生のご協力のもと、大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康についてのコラムを定期的にメールマガジンとして配信いたします。ワンちゃん、猫ちゃんの健康管理の一助にしていただければ幸いです。
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ペットの爪切りやブラッシングなど、普段からお家でケアをしている方も多いと思います。失敗してトラウマにしてしまいお家ではできなくなってしまった…という経験をした方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、単純作業でも意外と奥が深い爪切りについて、前半と後半にわけて、爪切りの基本的な知識や注意事項についてご紹介します。
前半
爪切りはお家でもできるケアの基本ですが、意外と自分では苦手…という人も少なくありません。飼い主さんに伺うとどこまで切っていいかわからない、血がでてしまうと怖い、まったくやらせてくれないなどの理由が多いようです。
犬と猫で爪の形は違いますが、基本的な構造は人間とほぼ同じです。外側はケラチンと呼ばれるタンパク質でできており神経や血管はありません。
内側は血管や神経が通る真皮と接していて俗称「生爪(なまづめ)」と呼ばれますが、正式にはクイック(KWIK)といい、この部位を傷つけると出血したり痛がったり、ここから細菌が入り込むこともあります。
犬や猫の場合は指の先端から爪が突出しており、犬の爪は筒状、猫の爪は扁平な形をしていて、根元に近い部位の内部にクイックがあり、爪が伸びるとクイックより先が尖ってはみ出る形でケラチン部分が存在します。
爪切りで切るのは人も動物もこのケラチン部分ですが、人は生爪部分が簡単に目視でき、かつ指の先端の片側にへばりついているので、ケラチン以外を切ろうと思ってもそう簡単に切れません。
犬や猫では先端の尖ったケラチン部分からクイックを含む部位が連続しているので、切ろうと思えば生爪部分も切れてしまうのが、爪切りを難しくしている一因でもあります。
白い爪の場合はよく見ると内部がピンクっぽくなっている部分があると思います。その部分がクイックです。爪の先端へむかうほどクイックも細くなりますが、これを切ってしまうと出血もしますし痛みも感じます。
いわゆる深爪の状態です。したがって爪切りで切ってよいのはクイックの直前まで。一度でも痛みを感じさせるとトラウマになり二度と切らせてくれなくなることもあるので要注意です。
猫でもクイック部分を確認することはできます。猫の場合は縦に扁平な爪なので犬より確認しやすいかもしれませんが、猫の爪は普段はひっこんでいるので、まずは嫌がらないように爪を出すコツが必要になります。
クイックの確認で難しいのは黒い爪のワンちゃんです。黒い爪は内部が全く確認できないため、実際に少しずつ爪を切りながら、爪の中心部分に小さな点が見えてきたらストップ。それ以上切るとクイック部分を切ってしまい出血します。
ただし例え深爪して出血してもそれで命にかかわるようなことはないので、出血させてしまったらティッシュやガーゼなどでしばらくおさえてあげてください。
かなり深く切ってしまった場合は止血には止血剤やテーピングなど医療行為が必要になることもあるため動物病院を受診してください。ちなみにサロンや動物病院では、このクイックを切って出血させてしまった場合に「クイックストップ」という止血用の粉を使用します。
ペットサロンや動物病院ではギロチン式と呼ばれる専用の爪切りを使用します。正直慣れてしまえばこれがもっとも爪を切りやすい道具です。ホームセンターなどではハサミ式の爪切りが売られていることが多く、一般家庭で使われているのもハサミ式が多いです。
大型犬の場合にはハサミ式では難しく、ギロチン式でもバネや刃が頻繁にダメになるので替え刃のあるタイプが良いでしょう。
どちらのタイプも刃が閉じていく時の最後の隙間の形を確認してください。恐らく縦長の隙間ができると思います。
特に猫の爪は扁平なので、不自然な形で爪をつぶしてしまわないよう、刃の隙間の形に合わせて使用します。正しい向きで使用しないとスムーズに切れないため、爪切りを嫌がる原因になります。
また、黒い爪のワンちゃんは少しずつ切り進めていく必要があるので、微調整がきくギロチン式の爪切りがお勧めです。
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