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ケーキ開発の際に食材や犬猫にとっての栄養等でアドバイスを頂きました、モノカどうぶつ病院 院長 小林先生のご協力のもと、大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康についてのコラムを定期的にメールマガジンとして配信いたします。ワンちゃん、猫ちゃんの健康管理の一助にしていただければ幸いです。
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暖かくなってくるとご自宅でのワンちゃんたちのシャンプーがしやすくなりますね。今回は自宅でできるお世話シリーズのシャンプーについてのコラムです。
≪前半≫
シャンプーの目的は古くなった角質を除去したり、皮脂を適度に取りつつ皮膚の潤いを保つことで皮膚トラブルを予防する健康上の役割と、被毛についた汚れやホコリを洗い流したり、臭いを取るという美容的な役割があります。
本来はシャンプーをしなくても命にかかわるような問題が起こることはありません。とはいえワンちゃんの場合はお散歩で土や砂などもつきますし、白い被毛の子は特に汚れが目立ちます。
また、涙が多い子は涙ヤケだけでなく、放置していると目頭の部分の被毛がかたまり、その下の皮膚が炎症を起こすことも。シニアになると唾液による口回りの被毛の汚れや臭いも気になってくるので、衛生上の観点からも定期的にシャンプーをしてあげたいものですね。
皮脂は皮膚を守る大切な役目を負っているので取りすぎはよくないですが、皮脂が過剰な子や酸化して炎症のもととなってしまうこともあります。我々人間も朝起きて顔を洗ってさっぱりしていても、夕方にはTゾーンが脂っぽくベトベトでなんだか赤ら顔…という経験がありませんか?
もしも数日顔を洗わずにべたつきを放置していたら、吹き出物や皮膚の赤み、痒みなどのトラブルが生じるはずです。
つまり、脂は古くなるとあまりよろしくないのです。肌の強い子はそれほど問題になることはありませんが(体臭が気になるくらい?)、アトピーや脂漏症などの体質がある子は古くなった皮脂が皮膚の炎症を悪化させて痒みを助長する原因にもなるため、一定期間でのシャンプーが望ましいです。
皮膚トラブルを抱えていない小型犬の場合では、爪切りや肛門嚢しぼりと合わせて概ね一か月に一回程度が理想的です。
脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などがあり、薬用シャンプーによるケア(薬浴)を行っている子は、それぞれシャンプーの種類、皮膚の性質、季節などによって獣医師がシャンプー頻度を判断します。
ただし間違った洗い方をすると皮膚炎が悪化することもあり、自宅で洗ってよいかどうかも含め、必ずかかりつけ医さんの指示に従ってください。
猫ちゃんの場合には、尻尾の皮膚に皮脂がたまるスタッドテイルの子や、セルカークレックスのような特殊な猫種以外、水に濡れる行為そのものが強いストレスになるため、原則としてシャンプーの必要ありません。
また、シャンプー後はしっかり乾かさないと、被毛の根元が群れて皮膚炎の原因になることもあるので、ドライヤーが苦手な子はそもそも濡らさないようにするほうが良いです。
ワンちゃんや猫ちゃんの皮膚は、人の皮膚と比べると表皮の厚さが10分の1しかないと言われています。人は表皮に毛が少ないため、皮膚の層を厚くすることで外界から身を守っていますが、犬や猫の体は被毛でおおわれているぶん表皮が薄くなっています。
したがって人用のシャンプーは刺激が強すぎる可能性があるので、必ず犬用または猫用のシャンプー剤を使用しましょう。
特に猫ちゃんは自分でグルーミングをするため、皮膚や被毛に何かをつけるときは口に入っても安全な成分を使う必要があり、猫用と記載してあるもの以外は使わないようにしましょう。
もしご自身のワンちゃんに合ったシャンプーがわからない場合、サロンさんや動物病院でも取り扱っているので相談してみると良いでしょう。
一般的にサロンさんで使うシャンプー剤は、白い被毛をホワイトニングする、毛ヅヤをよくする、ブラシをとおりやすくするなど美容のためのもの、動物病院の場合には刺激がない、保湿するなど皮膚のためのものを取り扱っている傾向があります。なお、法律上、サロンさんでは薬用シャンプーを使うことはできません。
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