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「ケーキの素材 サツマイモについて」【獣医師 小林先生のコラム】vol.1

【獣医師 小林先生のコラム】vol.1

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ケーキ開発の際に食材や犬猫にとっての栄養等でアドバイスを頂きました、モノカどうぶつ病院 院長 小林先生のご協力のもと、大切なご家族であるワンちゃん、猫ちゃんの健康についてのコラムを提供いただいております。ワンちゃん、猫ちゃんの健康管理の一助にしていただければ幸いです。

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https://www.monoca.jp/

 

さて、初回はケーキにたくさん使用している≪サツマイモ≫についてのお話です。

 

 

サツマイモ

ワンちゃんたちのオヤツとしても人気のサツマイモですが、炭水化物(糖質、食物繊維)、ビタミンC、そしてカリウム含有量の多い食材です。

犬や猫の唾液には糖質の消化に必要なアミラーゼという消化酵素が含まれません。でもサツマイモの糖質(デンプン)は石焼き芋や蒸かし芋のようにじっくり時間をかけて加熱すれば犬猫でも消化しやすい状態に。加熱をしてもビタミンCは壊れることなく保護されているので安心です。犬や猫はビタミンCの合成能力があるので健康な子に敢えて与える必要はありませんが、たくさん与えても水溶性のため過剰摂取になることはなく、持病のある子や高齢の子などは合成力が落ちているので補うのは良いことです。

 

食物繊維としては不溶性繊維が豊富で、適度に摂取すれば便秘の改善になります。摂りすぎはかえって便秘になり逆効果ですが、ケーキに含まれる量やご褒美としてあげる量なら心配いりません。

ところでカリウムについて、腎機能が低下した人では摂取を控えるようにと聞いたことがある方は、犬や猫にはどうなんだろう?と心配になるかもしれません。けれどカリウム制限が必要なのは腎臓で尿を作れなくなったステージにある人の場合です。犬猫の慢性腎臓病では多尿期が長いため、むしろ多量の尿にカリウムが失われてしまっている状態。したがって多尿ならカリウムを制限する必要はありません。

 

甘くて美味しいサツマイモ、猫ちゃんで好む子は少ないですがワンちゃんにはとっても人気の食材です。糖質の摂りすぎにならないよう注意は必要ですが、ご褒美として与えたりお薬を飲ませる時に利用するなどメリハリをつけて楽しめるといいですね。

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